流水(りゅうすい)小学校跡 [さつま町]
流水(りゅうすい)小学校は、鹿児島県薩摩郡さつま町の湯田地区にあった小学校で、2022年(令和4年)に、2代目鶴田小学校と統合されたため、閉校しました。
流水小学校の詳細
住所・閉校年月日・沿革
名称 | 流水小学校 |
住所 | 〒895-1817 鹿児島県薩摩郡さつま町湯田1128 |
閉校年月日 | 2022年(令和4年) |
沿革 | 1876年(明治9年) – 宮之城小学校湯田分校として創立 1879年(明治12年)- 校舎増築。宮之城村立流水小学校と改名し独立校となる 1881年(明治14年)- 二階建て木造校舎新築 1887年(明治20年)- 宮之城村立流水簡易小学校と改称 1890年(明治23年)- 宮之城村立流水尋常小学校と改名 1899年(明治32年)- 火災により校舎が全焼 1900年(明治33年)- 校地を清浄院の旧邸に定め校舎新築(工費1408円) 1919年(大正8年)- 校舎増築 1947年(昭和22年)- 流水小学校と改名 1951年(昭和26年)- 校歌制定 1954年(昭和29年)- 校舎新築 1959年(昭和34年)- 親子20分間読書運動開始 1961年(昭和36年)- 給食開始 1966年(昭和41年)- 標準制服制定 1972年(昭和47年)- 7月北薩集中豪雨による 川内川氾濫で宮之城温泉街が流される(全児童の44%被災) 10月 – プール竣工 1975年(昭和50年)- 通学服制定 1977年(昭和52年)2月 – 創立百周年記念式典 9月 – 米飯給食開始 1978年(昭和62年)- 兼久小学校(天城町)使節団来校交流始まる 2005年(平成17年)- 創立130周年記念流水フェスタ開催 2010年(平成22年)- 創立135周年・親子20分間読書50周年記念事業 2011年(平成23年)- 第100回卒業式 2022年(令和4年) – 閉校式 |
流水小学校の動画
流水小学校の校歌
1.仰ぐ紫尾山 雲高く
はゆる平和の 朝日かげ
希望新たに はつらつと
進むわれらの 学園に
きょうも明るい 鐘がなる
2.水川内の 川波を
つきぬ真理の 音ときき
たゆまず磨く 知と徳を
理想にもえて こぞるとき
あすへあふるる 力わく
3.におう湯の里 あけくれを
愛とまことの 手を結び
豊かな土に みのる野に
栄えの文化を めざしつつ
いそしむ 流水小学校
流水(りゅうすい)小学校
流水小学校は、紫尾山を北側にのぞむ鹿児島県薩摩郡さつま町の中心部、宮之城から北東に5km離れた川内川沿いの宮之城温泉街(湯田地区)にあった小学校です。
さつま町の観光名所である「湯田温泉郷」が古くからある地域で、鶴田村とは隣接していたものの宮之城村の湯田分校としてスタートしました。
流水小学校と改称したときの、流水についての由来ですが、中国戦国時代の儒学思想家「孟子」の言葉で、
から来ています。
流れ行く水というものは、途中にある窪みを1つひとつ満たさなければ、決して先へは流れていかない。
心ある立派な人が成人の道を学ぶことも同じで、1つひとつ区切りをつけて完成させなかれば、決して最後の目的に到達することはできない。
何かをやる場合は一つ一つ着実に進めなさいという意味です。
由来の中には、孟子の言葉の原泉混混として、晝夜を舎かず。といった「源泉」も登場し、湯田地区の温泉や、そばに流れる川内川の情景とあいまって、命名されたものと思われます。
この流水小学校は、特に「親子読書」という習慣を、どの学校よりもはやく1959年(昭和34年)にはじめた発祥の地ということで、学校の誇りにしていました。
流水小学校の生徒は卒業したあとは、隣の鶴田地区にある鶴田中学校に進んでいましたが、鶴田中学校も2019年(平成31年)に閉校となり、現在は、さつま町の中心部にある「宮之城中学校」へ進学しています。